飯田線の旅10【前編】 天竜峡の素晴らしい景色を堪能!

今回は、長野県飯田市における、天竜川が作り出す美しい峡谷・天竜峡の観光などについて、わかりやすく解説してゆきます!

天竜峡の景色(長野県飯田市)

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天竜峡駅

前回で、天竜峡駅てんりゅうきょうえき(長野県飯田市)に着きました。

天竜峡駅(長野県飯田市)

天竜峡駅(長野県飯田市)

天竜峡駅は、伊那盆地いなぼんちまたは、伊那谷いなだにの南の端にあたる、観光地「天竜峡」を見下ろす川沿いの位置に駅が存在しています。

天竜峡(長野県飯田市)

天竜峡(長野県飯田市)

天竜峡(長野県飯田市)

天竜峡(長野県飯田市)

「四つの平」の一つ・伊那平(伊那谷)

伊那谷いなだにまたは伊那平いなだいらは、長野県南部、諏訪湖すわこの南西に広がる平野・盆地のことです。

伊那谷からの、中央アルプスの景色(飯田線の車窓より)(長野県)

伊那谷は、真ん中を縦(南北)に天竜川が流れており、この天竜川が作り出す平地の中に、たくさんの民家や農業地などが広がっています。

また、東には

  • 甲斐駒ヶ岳かいこまがたけ(標高2,967m)
  • 北岳きただけ(標高3,193m)

西には標高2,900mにもおよぶ中央アルプス(木曽山脈)がそびえ立ちます。


長野県では平野のことを「たいら」といいます。
長野県歌「信濃の国」では、伊那谷は「四つのたいら」の一つとして歌われています。

ちなみに「信濃の国」で歌われているたいらは、以下の4つとなります。

  • 松本平まつもとだいら松本市を中心とする平野。
  • 伊那平いなだいら:先述の通り、長野県南部の伊那市いなし飯田市いいだしなどを中心とする平野。「伊那谷いなだに」とも。
  • 佐久平さくだいら小諸市こもろし佐久市さくしを中心とした平野。北陸新幹線の駅名にもなっている。
  • 善光寺平ぜんこうじだいら長野市がある、善光寺ぜんこうじを中心に発展してきた平野。ちなみに「長野県」の由来は、この善光寺平がとても「長い野原」だったことに由来している。

そして歌によれば、これら四つの平は「肥沃ひよくの地」であると歌われています。
つまり「たくさんの作物が採れる(それによって信濃・長野の人々は豊かな暮らしができる)」という意味となります。

かつての三信鉄道・伊那電気鉄道の境界駅だった、天竜峡駅

天竜峡駅(長野県飯田市)

天竜峡駅(長野県飯田市)

天竜峡駅は、1927年に現在の飯田線の前身の私鉄会社である

  • 伊那電気鉄道いなでんきてつどう

による路線の起点駅として開業しました。

その後1937年に、愛知県・静岡県側から延びてきた私鉄会社の

  • 三信鉄道さんしんてつどう

が南から乗り入れてきて、伊那電気鉄道と三信鉄道の「境界駅」となったのでした。

それ以降、天竜峡駅は、上記の

  • 伊那電気鉄道
  • 三信鉄道

をそれぞれ繋ぐための、重要な位置付けの駅となったのでした。
もちろん今でも、

  • 北の伊那いな方面
  • 南の北遠(遠州北部:静岡県西部)方面

のそれぞれの境界駅としての地位・位置づけは変わっていません。

天竜峡駅(長野県飯田市)

天竜峡駅(長野県飯田市)

やがて、国有化が実現

その後1943年、「伊那電気鉄道」と「三信鉄道」の両社は国によって買い取られ、国有化されました。
国有化の理由は、断崖絶壁に線路を引いていくという難工事によって、建設費があまりに高くつきすぎたために、運賃が高くなりすぎたため、国に買い取ってもらって料金を安くしてもらうためでした。

この「国有化」により「飯田線」として統一・統合されたため、天竜峡駅は「途中駅」となりました。
しかし、なにせ平野部」と「山岳地帯」とのさかい目にある駅であるため、先述の通り”重要駅”としての地位・位置付けは変わりませんでした。

現在でも「天竜峡駅止まり」「天竜峡駅始発」の列車が数多く設定されています。

特急列車「伊那路」も、全ての列車が天竜峡駅に停車

飯田線を走る特急列車「伊那路いなじ」も、全ての列車が天竜峡駅に停車します。それだけの重要駅だということがわかります。

そして天竜峡駅は、その名前の通り

  • 天竜峡てんりゅうきょう

への観光地の駅として役割を果たしています。

天竜峡

天竜峡(長野県飯田市)

天竜峡(長野県飯田市)

天竜峡てんりゅうきょうとは、長野県飯田市にある、天竜川の峡谷です。
国の名勝に指定されています。

天竜峡は、天竜川の激しい流れと膨大な量の水が切り開いた、美しい断崖絶壁が続く渓谷けいこくとなります。
天竜峡では、非常にたくさんの川の水が勢いよく南へ向かって流れてゆきます。この川の水が、いずれは静岡県浜松市の、遠州灘えんしゅうなだの海に注ぐのです。

私(筆者)が天竜峡に行ったときは、本当に激しいけども綺麗な流れ・景色で、驚きました!!

天竜峡からの景色(長野県飯田市)

天竜峡からの景色(長野県飯田市)

天竜峡より(長野県飯田市)

天竜峡より(長野県飯田市)

次回は、伊那電気鉄道の歴史

次は、飯田線の原型となった、伊那電気鉄道の歴史解説となります!!

今回はここまでです。

お疲れ様でした!

ちゅうい!おわりに

この記事は、「旅行初心者に教える」ことを目的として書いており、難しい表現や専門用語などは極力使用を避けて、噛み砕いて記述・説明することに努めております。そのため、内容については正確でない表現や、誤った内容になっている可能性があります。
もし内容の誤りに気付かれた方は、「お前は全然知識ないだろ!勉強不足だ!」みたいなマウントを取るような書き方ではなく、「~の部分が誤っているので、正しくは~ですよ」と優しい口調で誤りをコメント欄などでご指摘頂ければ嬉しく思います。再度こちらでも勉強し直し、また調べ直し、内容を修正致します。何卒ご理解、ご協力のほどよろしくお願いいたします。

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